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■記憶に新しいあの事件
病院が受取る診療報酬について、社会を震撼させたあの事件を覚えている方も多いはずです。そう、山本病院事件です。この事件の概要は以下の通りです。
1、 山本病院では診療報酬を稼ぐために、治療には不要であるはずの検査や医療行為を繰り返し、料金を騙し取っていた。
2、 患者を騙し、手術が必要であると伝え、繰り返し手術を行うことでお金を騙し取り、更に不適切な処置によってその患者を死亡させた
この事件が起こったのは2009年のことですので、まだまだ覚えている人も多いと思います。国民の健康を維持するための医療制度を悪用した、医者にあるまじき凄惨な事件です。八木雄一はこの事件は二度と再びあってはならない事件であると捉えるのと同時に、現在の医療業界が悪い方向に変化してきてしまっていることを懸念しています。確かにこの事件も酷い事件ですが、昨今の医療業界は医療サービスをビジネスとして捉える傾向が強く、肝心なことが忘れ去られているようにも思えます。すなわち、患者の健康です。医療サービスなのだから患者の健康が守られて当たり前のはずなのですが、一部の病院ではお金を掻き集めることに必死になっており、こういった事件が発生してしまっています。お金に目を眩ませた医者が一部で暗躍しているせいで、まるで全ての病院が同じように見られてしまっているのです。

■医療サービスと診療報酬
現在、医療サービスを受けるために必要となる費用は自己負担と国民健康保険によって賄われています。自己負担額は3割、残りの7割は国が税金から支払ってくれています。これによって誰もが少額で医療サービスを受けられるようになりました。また、国民健康保険の件がありますので、病院側は自由診療の場合を除いて、好き勝手に治療費を請求することはできなくなっています。
そして、ここにきて問題になっているのが、サービスの押し売りです。利益を上げたい病院側からすれば、患者は顧客であり、悪く言えば金蔓でもあるわけです。本来ならば必要の無い診療を余分に行うことで、医療費を稼いでしまおうという病院が中にはいる、残念ながらこれが現在の病院の真実です。医療は専門知識が必要となるサービスですので、何も知らない患者からしてみれば、命が欲しければ医者を頼るしかありません。サービス利用者側は医療に関する全ての知識を身につけることは困難ですので、こういった治療費のふんだくりはなかなか暴かれにくい、これがこの問題の最も厄介な点だと八木雄一は考えます。

■回避する術はあるのか
そもそも医者がこのような過剰診療をすることが問題なわけですが、暴かれにくいという現実がある以上、損をしないためには患者自身が気を付ける他は無いと八木雄一は思います。正直を申し上げますと、大病ではない限り、些細な病気の場合には回避することはほぼ不可能です。例えば風邪をひいてしまって病院で診てもらった際には、どの病院へ行ったとしても、全く同じ診断になります。そのため過剰なサービスがあるかどうかは見分けがつきにくいです。それに対して大病の場合は違います。セカンドオピニオンという言葉にもあるように、ある医者には○○という病名を出されても、他の医者にはまた違った病名を出されることがあります。そのため、医療サービス自体も大きく異なってくることになりますので、見分けもつきやすくなります。とはいえ、普段病院のお世話になる機会が少なければ基本的には医者を信頼することになりますので、あまり回避のしようが無いというのが現実だと八木雄一は思っています。

■山本病院事件のその後
山本病院事件はその後、裁判が行われ、院長に対しては詐欺罪として懲役2年6カ月の実刑判決が下されることになりました。死亡してしまった患者は生活保護受給者で、公費によって治療費が全額負担されることを良いことに、システムを不正に悪用し、あまつさえ不正請求を繰り返したことに対して裁きが下されることになりました。裁判官からは医療の本分をないがしろにしたと糾弾されることになりました。また、院長はこれ以外にも容疑がかけられており、現在事実関係を確認している最中です。
このような人の弱みに付け込んだ卑劣な手口で不正に金を集めていた院長は、より厳しい判決が下されるべきであると私、八木雄一は思います。しかしながら、このように病院の医療費不正受給が発覚したことは、今後同じような悲劇を繰り返さない、また患者が診療報酬に対して関心を向けるきっかけになったという面においては良かったと八木雄一は思います。

■八木雄一が考える医療制度の理想
八木雄一は、医者は国民の最期の希望だと考えます。病魔に襲われた時、個人の力で回復させることは非常に困難です。医者は最期に残された希望なのです。その絶対の信頼を裏切るような行為を重ねることは、国民を侮辱するのと同義であると八木雄一は考えます。この凄惨な事件をきっかけにして、これから先、医療サービスがより一層充実し、また同じような過ちを繰り返さないようにしていくことを切に願います。

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